「週刊ファミ通」2014年8月14日号(7月31日発売)の新作ゲームクロスレビューにてシルバー殿堂入りしました!
◆PS Vita版
【7点】
夏にピッタリのオドロオドロしい展開は、納涼感たっぷり。ストーリーの道筋をひと目で見られるうえにジャンプ可能な分岐ツリーは、とても便利。新システムの“ライアーズアート”は、意外な展開で先が読めない楽しさはあるが、ときどき、強引な選択肢が出て、総当たりになる場面も。
ツツミ・デラックス
【8点】
最初のストーリーを終えるまでは、分岐による変化があまりないように感じるが、新たなストーリーの出現後に、大きく異なる展開が見られるのがおもしろい。“ライアーズアート”は、緊張感のあるやり取りを味わえるが、時間制限が短く、初見でいい選択をするのはちょっと難しい。
ジゴロ☆芦田
【8点】
狂気や悪霊など、オカルト好きにはたまらない。ムダのない文章でつぎつぎと事件が発生するので、読み進めやすい。“ライアーズアート”は、容疑者の心象に関わるので緊張感があるが、選択が単語のみでどんな発言をするかが予想しにくいうえに、選択時間が短く、やや運任せの感も。
モリガン長田
【8点】
“ライアーズアート”による会話の攻防が、シリーズ作品特有の“物語がどう転がっていくか読めない緊張感”を高めています。単に恐怖やホラー表現だけではなく、濃いキャラが多数登場する読み物としての魅力も十分です。分岐ツリーやショートカット機能によるシーン移動操作も快適。
戸塚伎一
◆PS3版
【7点】
進行と分岐をいつでも確認できて、その場面に戻れる分岐ツリーは、とても使いやすくてストレスフリー。お化け屋敷というよりも、心理的に締めつけられるようなホラーテイストは、安定のクオリティーです。シーンによって、イラストのばらつきが散見されるのはやや残念なところ。
ツツミ・デラックス
【8点】
物語ごとに、多彩なジャンルのホラー要素が入っているのがいい。分岐ツリーで、ルートの把握とシーン選択ができるのは重宝する。“カリッジポイント”を使う選択肢があるのはいいアクセント。動きの少ない絵やボイスがないなど、最近のアドベンチャーとしては、演出面は控えめ。
ジゴロ☆芦田
【8点】
不気味なグラフィックと演出で、ホラーな雰囲気はバッチリ。ストーリーごとにテーマがガラッと変わるので、興味深く何度もチャレンジできます。分岐ツリーのおかげで攻略やリトライがしやすいのも高評価。データベースは、各分野での専門的な単語ばかりで読み集めるのが楽しい。
モリガン長田
【8点】
どのシナリオも、本能の部分にプレッシャーをかけてくるテキストというか……抗えない怖さに怯えつつも、先が気になってプレイしてしまう魅力があるね。推理ロジックや“ライアーズアート”などは、好き嫌いが出そうな気もするが、話のおもしろさという根本はしっかりしている印象。
ブンブン丸